けがや病気で弱った野生の鳩は、動物病院や保護センター、動物園などで診てくれます。(動物病院には、鳥の専門医がいない場合がある)

でも、その野生の鳩が回復して野生に戻ることができるようになるまでの間、あずかってくれるかどうかは、県によって施設や病院によって違います。

ですから、保護する前に県の野生動物などの担当の窓口に連絡して相談しておいた方が良いと思います。

自分で保護する必要がある場合にはいろいろと注意点があるので、その注意点を解りやすくまとめてみたいと思います。

 

鳩 保護 病気

鳩の保護

動物病院でチェックを受ける

保護をされるような状態にある鳩は、元気そうに見えても何らかの菌に感染しているケースもあります。

もし家庭でしばらく保護をする必要がある場合には、鳩のためにも、必ず動物病院で「糞検査」や「そのう検査」を受けるようにすることが、一番大切です。

これらの検査は保護をした鳩の健康状態を管理するうえでのバロメーターにもなりますし、表面では解りにくい病気が早期発見されるケースも多々あります。

 

施設や動物病院をさがしたり、移動するのに時間がかかる場合

弱った鳩のためには栄養補給と保温が重要です。新鮮な水を人肌よりちょっと熱めにあたためて、クチバシの端にちょこっとつけてやります。

それから、手近にあるもので保温することです。外ならばあたたかい缶コーヒーとお菓子の箱など利用して、やけどをしたり熱すぎたりしないように注意しながら保温してあげましょう。

よく手のひらでつつんで温めようとする人がいますが、鳩にとって人の手で温めるのはかわいそうなことなのです。

鳥の体温は40度以上ありますが、人の体温は35~6度ですから、逆に人の手が鳥の体温をうばってしまうことになるので、やめましょう。

 

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野生の鳩を飼うのは、『鳥獣保護法』という法律で禁止されている

ペットとして飼うことはもちろん、元気になるまで短い間保護して育てることも、法律違反になるのです。

こういう決まりがないと、野生鳥獣の乱獲や密売につながることになりかねません。

ある意味、野鳥たちはこの法律によって守られていると言っても過言ではないのです。

まとめ

野生の鳩だけには限らず、けがや病気の野生の鳥獣を見つけてしまうと、心理として「助けてあげたい」と思うのは当然のことだと思います。

しかし、それが法律で違反するとなると、保護をしなくても、これは決して悪いことではないのです。

街中で、病気をしたりけがをしたりして、弱っている野生の鳩を見つけた場合、まずは日本野鳥の会や、野鳥保護をなさっているNPO団体さんなどに、助言を求めることが一番だと思います。

 

 

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