公園や神社などでよく見かける鳩ですが、フッと頭の中によぎる事は有りませんか?
なんで、みんな同じ大きさなのだろう?
巣だったばかりの若い鳩は小さいはずではないのか?
それなのに見かけない。
鳩の大きさには個体差は無いのだろうか?などなど。
なぜ小さいサイズの鳩を見たことがないのだろうか?
鳩の繁殖のサイクルは半年くらいで訪れます。
その為、巣立ちも卵からかえってから2カ月程度と言う事がわかっています。
卵から巣立ちまで2ヶ月と言うサイクルは鳥類の中でも極めて短いと言ってもいいでしょう。
当然ながら巣立ち近くになると、親鳥と同じくらいの大きさに既に成長している状態になります。
ではなぜ、たった2ヶ月くらいで成鳥と同じくらいの大きさに慣れるのか?と言う事になると思います。
普通の鳥の雛は親鳥が昆虫などを運んで来て食べさせる事が多いですが、鳩の場合は雌雄とも鳩ミルクと言う離乳食を分泌します。
普通の鳥の雛は親鳥がエサを運んでこない限りは常にお腹をすかせている状態になりますが、鳩の場合は雌雄の親鳥から鳩ミルクを雛に与える事が出来るので、成長が早い事になります。
普通の鳥の雛よりも数段早く大きくなる事が出来るのです。
また巣立ちの時期は親鳥と同じ大きさになってからですから、成鳥の大きさで巣立ちになります。
少しでも小さいと巣立ちはしないと言う事です。
公園や神社などで見かける鳩は、全て成鳥のなっている事になります。
鳩には特別大きいと言う物が存在しないのはなぜ?個体差は無いのか?
鳩に小さいサイズの物がいないと言う所がわかった所で、逆に一回大きい鳩も見かけないのはなぜでしょう?
基本的には、生きものですから、多少の個体差はあってもいいように感じますが、鳩の大きさは一律30cm~35cm以内の大きさ統一されています。
これ以上に大きい鳩は存在しないのか?と言う疑問が成り立ちます。
現在の大きさでも、警戒心のレベルはかなり低いと言っていいでしょう。
スズメも、人間の生活圏内にいる取りですが、かなり警戒心が高い鳥類です。
スズメの警戒範囲は半径約5mと言われています。
人の生活圏にはいるものの、人が近づくとすぐに飛び立ってしまうのは、その警戒範囲が広いからです。
鳩の場合の警戒範囲は半径2~3mと言った所です。
常に人間からエサをもらい続けている為とも考えられますが、スズメに比べると警戒範囲はかなり狭いものとなっています。
まして、30cm有る身体で警戒範囲が狭いとなると、このサイズより大きい鳩は捕獲されやすくなってしまいます。
鳩の大きいサイズは飛ぶまでの時間と、身体の大きさに合わせた警戒レベルでは無いと言う事になります。
身体の大きい鳩は動きが緩慢になるため、捕食者達にとっては格好の餌食と言う事になります。
身体の大きい鳩は自然に淘汰されてしまう為に、通常の大きさの物が多くなっていく事になります。
小さければ巣の中にいて、大きければ自然淘汰されてしまうのが鳩の世界と言う事になります。
まとめ
鳩のサイズが一緒なのはなぜなのか?について紹介してきました。
言われてみればものすごく大きい個体があってもおかしくは無いのですが、天敵に襲われてしまう確率が高くなってしまう点です。
小さくて巣立ちをしても天敵からは狙われてしまう為に、成鳥のサイズまで巣に閉じこもっていると言った方がいいのでしょう。
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