鳩の排泄物と聞くと白色のイメージを持つ方が多いと思います。
神社や公園のアスファルトや地面に残る跡を見ると、その色は白ばかり。そのため、鳩は白い糞をするのだと思われがちです。
ですが、実を言うと白色は糞ではありません。鳩の糞は緑色なのです。
そんな鳩の緑色の糞について調べてみました。

 

鳩 糞 緑

どうして?鳩の糞が緑色の理由とは。

まず最初に伝えておきたいのが、よく見かける白い色の排泄物はおしっこです。
鳩は体の構造上、おしっことうんちが同じ場所から排泄されます。そのため落ちてくる白いものが糞だと思われがちですが、そうではありません。

私達人間は排泄物と言うと、おしっこは液体、うんちは固体だと考えがちです。人間は体の中で不要な窒素を尿素に変えることができます。尿素は水に溶けるため、水分と一緒に排泄されます。これが人間のおしっこです。

対して鳩は不要な窒素を尿酸という物質に変換します。

これは水に溶けにくい性質を持っています。尿酸をぎゅっと濃縮し排出するため、白く固まった状態で現れるのです。

なぜ鳩の糞は緑色をしている?

これは摂取した食物やその量、通過速度、胆汁の色素など様々な要素から影響を受けているためです。
特に胆汁のビリベルジンという色素は強く関係しています。

この色素が濃緑色であるために、鳩の糞は緑がかった色になるのです。

また、偏食をしたり、餌として青菜を多量に摂取した場合など、着色料の強い食べ物を取り込むと便に影響が出てきます。
気をつけてほしいのが、鮮やかな濃緑色で軟便の場合です。鉛などの貴金属の中毒症が疑われるため、すぐに診察が必要となります。

中毒は金属類だけでなく、食物摂取からの可能性もあります。

人間の食べ物は鳩に有害な場合が多く、チョコレート、アボガド、アルコールといったものは特に注意が必要です。

朝顔やゆりなど、誤って毒のある植物を食べても中毒を起こす場合があります。また、誤って人に処方された薬を誤飲するケースもあるため、鳩が興味本位で食べてしまわないよう気をつける必要があります。

緑色で下痢を伴う場合

また緑色で下痢を伴う場合は、餌が不足し栄養失調になっている可能性や、感染症の疑いも出てきます。
細菌性、真菌性、ウィルスなど多くの可能性が考えられるため、医師の判断が重要になってくるでしょう。内科、外科両方の観点から疾患を見極めることが重要になってきます。

 

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ストレスによるもの

それでも異常が見られない場合には、ストレスが考えられます。
ストレス性疾患の場合は、羽の抜け替わりや精神的な緊張、興奮が原因だと考えられます。
普段と環境が変わり、温度の変化、騒音、光量、匂い、他の鳥類との関わりなどからストレスを感じる場合もあるようです。

他にも白色便や黒色便、血便など、糞の色から鳩の健康状態を知ることができます。
重篤な病気の予兆の可能性もあるので、糞に対する知識は深めておきたいところです。

まとめ

鳩の糞は白色だと思いこんでいましたが、実は緑色だということが分かりました。
また、たとえ緑色であっても、軟便や下痢を伴っている場合には異常があるようです。

鳩は人間のように感情表現をすることはできません。糞の色や状態から病気のサインを見逃さないようにチェックする必要があるでしょう。

 

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