車に乗っている方なら誰でも一度は鳩に糞を落とされ、がっかりした経験があるのではないでしょうか。
洗車してすぐに糞を落とされたり、ちょっと駐車して戻ってきたら自分の車が糞まみれになっていたり。
車についた鳩の糞は白くとても目立ちます。なぜ鳩の糞は糞なのに白いのでしょうか。
その理由と鳩の糞について詳しく調べてみました。
鳩の糞の色とその成分
鳩の糞をよく見てみると、白い部分と黒い部分が混ざっています。
黒い部分は、他の哺乳類と同様、食べ物が消化された黒い糞です。
鳩の糞の白い部分は、糞ではなく尿酸と呼ばれる物質で、いわゆるオシッコだそうです。
鳩の尿と糞の排泄孔は一つですから、黒い糞と白い尿が一緒に排泄されます。私たちがオシッコをするとき、水性の尿素を排泄するのに対し、鳩は尿酸という白い固体を排泄します。尿酸を作る過程にはエネルギーが必要とされるため、私たち哺乳類は尿酸での排出方法をやめ、水溶性で捨てる尿素の方式に戻ったようです。
しかし、鳥たちは飛ぶために出来るだけ体を軽くしたいので、重い水分を必要としない尿酸の方が適切なのでしょう。
車に糞を落とす理由
白い車でも黒い車でも鳩の糞は目立ちます。では灰色の車なら目立ちにくいから、次回はグレーの車を購入しようかと思ったら大間違いです。
どうやら鳥にとっては排泄は一種の自衛行為であり、特に縄張り意識の強い鳩は、自分と同じ色の車を見るとテリトリーが侵されたとみなし、糞をかけ攻撃するそうです。
住宅街には灰色のドバトが多いので、グレーの車は糞を落とされやすいようです。
また、鳩は車のボディーに反射する自分の姿を、他の鳩だと勘違いし糞をする習性があるそうなので、洗車したてのグレーの車は要注意です。
鳩の糞尿は強い酸性です。車の塗装はアルカリ性には強いですが酸性には弱いそうです。
早ければ2~3時間後には鳩の糞により車の塗装の浸食が始まるります。
鳩の糞をそのままにしておくと、塗装が剥げたりシミになったりすることがあるので、水分を含んだタオルやスポンジで早めに拭き取りましょう。
まとめ
縄張り意識の強い鳩は、同じ色の車に糞を落とす傾向があると解りました。
グレーの車は要注意ですね。
ただし、車に映った自分の姿をみて反応する場合も多くあり、その時は色は関係ありません。
鳩の糞の被害を避けるにはまず、木や電線など鳥がとまれる場所を避けること。
そして、ピンクや黄色などのカラフルな色の車に乗ってみるのもいいかもしれませんね。
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