鳩レースとは、鳩がもつ帰巣本能を利用した競技のことで、一種のスポーツでもあります。
日本ではあまり有名ではありませんが、欧米では人気のある競技で根強いファンも多いようです。
鳩レースのルールについて
鳩レースに参加するには、まずはレース鳩を購入して鳩舎を用意し、日本鳩レース協会または日本伝書鳩協会に所属する必要があります。
協会に入会できたら、自分の鳩の鳩舎の位置を登録。これでレースに参加できるようになります。
レースは、放鳩地と呼ばれる決められた地点からレースに参加する鳩を一斉に放し、それぞれの鳩舎に戻るまでのタイムを競います。
レースは毎年数千レースが開催され、距離も100kmほどから1000kmほどまで幅広いレースがあります。
どうやって順位を決めるの?
一斉にスタートさせるためスタート地点はみんな同じですが、それだと鳩舎の位置が遠い鳩ほど不利になる気がしますよね。
これには、まずスタート地点から鳩舎までの距離をそれぞれの鳩で正確に測定し、それを実際にレースで記録されたタイムで割ります。そうすると、鳩のスピード(分速)がわかるため、その分速が早い鳩に順位が割り当てられるのです。
鳩舎にゴールした時間はタイムカードのようなもので正確に計測されますが、最近では鳩が鳩舎に入ると自動で扉が閉まるようにしたりと、デジタル化しつつあるようです。
大切なことは無事に帰ってきてくれること
しかし、実際の鳩愛好家にとっては、レースの順位よりも自分の鳩が無事に帰ってきてくれることのほうが大切なようです。
帰巣本能の強い鳩ですが、近年では迷子になる鳩も多く、そのまま帰ってこないで野生化してしまうことも多いと言います。
もし迷子になっているレース鳩を見つけたら、保護して飼い主に連絡をし、元の鳩舎に帰れるように手伝ってあげてください。
レースの途中で天敵に襲われたり、悪天候にさらされたりして怪我をすることも多いので、飼い主にとっては無事にスタート地点から鳩舎にまで戻ってきてくれることがなによりも嬉しいのでしょうね。
まとめ
鳩レースは、鳩の帰巣本能を利用したもので、決められたスタート地点から鳩を一斉に放し、ゴール地点であるそれぞれの鳩舎に戻ってくるまでのタイムを競います。
ただし、レースの途中で迷子になったり負傷したりして、無事に帰ってこないことも多いので、鳩愛好家にとっては順位よりもちゃんと鳩舎に帰ってきてくれることのほうが大切なようです。
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