レース鳩と呼ばれる特別な鳩の存在はご存知ですか?

鳩のレースについて紹介します。

 

鳩 レース 迷子

鳩がレース中に迷子になる理由

鳩はもともと帰巣本能が高く、1000km離れた地点からでも巣に戻れると言われています。その性質を活かして、古くから通信手段として伝書鳩が使われてきました。

現在では電話やメールなど様々な通信手段が普及して伝書鳩は必要なくなってしまいましたが、その代わりにレース鳩として今もなお活躍しています。

日本ではあまり有名ではない鳩レースでも、欧米ではなかなか人気なようで大会も多く開催されているのですが、近年ではレースに参加した鳩が迷子になる確率が高まっています。

そのわけには自然環境の変化や、人間の文明発達が大きく関わっているようです。

携帯電話の普及も迷い鳩をつくる

レース鳩が迷子になってしまう理由には色々あり、ワシやタカなどの鳩の天敵となる猛禽類の数が増えたこと、レース用としての品種改良を急速に行った結果、鳩が本来持つ性質が損なわれてしまったこと、レースの日が台風などの悪天候であったことなどがあげられます。

迷子になる鳩は、ただ単に道がわからなくなっただけでなく、怪我をして羽を休めるためにレースを離脱することもあります。

また、鳩は地球の磁場を利用して、自分や巣の位置を正確に把握しているのだと言われていますが、時折「磁気嵐」という現象が起こって、鳩の方向感覚を狂わせてしまうことがあります。

 

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過去にはレースに参加した鳩がほぼ全滅したこともあるのですが、ちょうどレースの行われた日にその磁気嵐が起こっていたのではないかという説が有力なようです。

これと同じことで、携帯電話の電波も鳩の方向感覚を狂わせていることが考えられます。

携帯電話が普及して人間の通信手段が便利になった一方で、従来の通信手段であった伝書鳩の帰巣本能を狂わせているのだと思うと複雑ですね。

まとめ

鳩レースは、鳩の持つ帰巣本能を利用したもので、古くは伝書鳩として使われていた鳩がレースに参加しています。

優れた帰巣本能を持つ鳩ですが、様々な自然的要因や、人間側の生活スタイルの変化により、近年では迷い鳩の数も増加しています。

もし迷い鳩を見つけ保護したら、足についている足環やタグに書かれた情報を確認して、飼い主に連絡し、元の家まで返してあげてくださいね。

 

 

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