ハトにも様々な種類がいますが、公園などで私たちが日常的に目にするハトは「ドバト」と言います。
ハトは特に繁殖期が決まっている動物ではないので、メスは1年を通して5~7回、卵を産みます。
鳩はオスも卵を温める?
メスが産む卵の数は、97%という高確率で2個となっていて、先に1個産んで、その2~3日後にもう1個産みます。
面白いのは、その2個の卵から孵るヒナは、オスとメス1匹ずつになることが多く、先に産んだ卵のほうがオスであることが多いようです。
メスが産んだ卵は、最初の1週間ほどはメスが温め続け、1週間を過ぎるとオスとメスが交互に温めるという習性があります。
抱卵(卵を温める)の交代時間は午前中(8時~11時頃)に1回と、夕方(15時~17時頃)に1回となっていて、昼間はオス、夜間はメスが温めるパターンが多いようです。
オスとメスの見分け方
ハトが巣で卵を温めている時、そのハトがオスかメスか気になりませんか?
ハトが1羽でいると少し見分けづらいのですが、もし2羽か、それ以上でいる時だと、慣れてくると比較的簡単に見分けることができると思います。
まずは大きさ。オスのほうがメスよりも一回り大きく、頭部もふっくらとしています。また、鼻の付け根にある白い部分(鼻瘤)もオスのほうが少し大きめになっています。
もう一つ、オスとメスを見分けるポイントは求愛行動をしているかどうか。ハトは1年を通して繁殖期なので、常にどこかで求愛行動を目にすることができると思います。
ハトのオスの求愛は、尾羽を地面にパタパタと叩きつけるようにして、メスの後をついて回ります。胸も張るように膨らませているので、そちらも合わせて確認してみてください。
キジバトの求愛
公園などでよく見かけるのはドバトですが、もう1種類、キジバト(ヤマバト)も見かける機会は多いと思います。
ドバトよりも全体的に色が薄く、あまり群れで行動することがないキジバトは、日本に古くから生息する野生のハトです。
ハトの鳴き声として思い浮かぶことも多い「ドゥードゥー、ポッポー」という鳴き声もキジバトのもので、求愛の時に鳴いていることが多いようです。
まとめ
ハトは、メスが卵を産むとオスとメスが交代で抱卵します。私たちがよく見かけるドバトの場合、抱卵日数は20日前後で、その間、昼間はオスで夜間はメスと、役割分担をして卵を温めていることが多いようです。
オスとメスの見分け方は大きさの違いと、求愛行動をしているかどうかで見ると分かりやすいので、数羽でいるときに見てみると良いでしょう。
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