鳩やインコ、はたまたフクロウなどが水浴びをすると水面に白い粉のようなものが浮くことがあります。
また羽を羽ばたかせた時なども同様に粉が舞う時があります。この粉は危険な菌や病原になるものなのでしょうか。
そうである可能性とそうでない可能性の二通りがありますので、詳しく見ていきましょう。
菌ではない粉綿羽とは
鳩やフクロウ、インコなどには粉綿羽と書いて“フメンウ”と呼ぶ羽があります。
この粉綿羽は生えて直ぐに羽が崩れ粉になる羽毛で、都会ではガラスにぶつかってしまった鳩たちの形がそのまま白い粉の跡になって時たま目撃されます。
害はありませんが、お年寄りや子供など体の弱い人の気管に入ってしまうと、害を及ぼすこともあります。
不用意に触れたりしないようにしましょう。
粉ではないが危険な菌
また、鳩の体にある粉綿羽や無駄な脂粉などが安全だからと言っても、それ以外に鳩には危険な菌がある場合もあります。
例えば、サルモネラ菌はよく聞く食中毒の菌ですが、この菌は鳥類や牛の腸内に常在菌として存在しています。
鳩も例外ではないので鳩の糞などには不用意に近づかない、早めの掃除を行う、触らないなどの対処が必要です。
他にもクリプトコッカス症というカビからなる病気も鳩の糞が関係します、トキソプラズマなども同じ経緯で感染しやすいので注意しましょう。
なぜ粉綿羽は存在するのか
生えては崩れて粉になる粉綿羽、なぜ存在しているのかと言うと羽の防水や汚れの防止などの役に立っています。
これがないと水浴びをした羽はいつまでも乾かない、梅雨時期に湿りやすくなってしまう等のデメリットがあります。
鳥の羽はすべての羽に意味があり、大事なものです。その中に意味のない羽など存在しないのですね。
まとめ
鳩についている粉自体、粉綿羽や脂粉なので害はありません。
川で水浴びをして、水面に粉が浮いていても魚に害が及んだという事例もありません。
しかし羽についている粉は危険でなくとも糞などによる感染症や、ダニやシラミなどの害は存在します。
不用意に野鳥には近づかないようにしましょう。
また、害はないからと言ってガラスや水面に浮かぶ粉には触らないようにしましょう。
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