鳥の羽は複雑に折り重なって構成されています。
羽を広げたときのあの凛々しさは良くイラストや絵画に書かれている様に美しく無駄のないものです。では、そんな鳥の翼の構成はどのようになっているのでしょうか。
また、鳩の首元にある紫や緑に光るあの羽は何故あんなに反射するのか…鳩の羽には沢山の疑問がありますよね。
鳩の羽の構造について
翼の上段
翼は大きく分けて三段になっています。
上段と下段、そして三列風切といわれる羽になっていて、羽を広げたときに一番上に来る上段は小翼羽(しょうよくう)、次に初列雨覆い(しょれつあまおおい)、初列風切(しょれつかざきり)の三つがあります。
小翼羽は人間で言う親指に位置する羽です。
初列雨覆いは初列風切にかぶさるようにして長く曲がった形をしています。
その名のとおり、風切羽を雨から守っています。
初列風切は人間の指先に位置し先に行くほど尖っていきます。大体10枚ほどの羽が生えています。
翼の下段
翼の下段、広げたときに真ん中辺りに来る場所は小雨覆い(しょうあまおおい)、中雨覆い(ちゅうあまおおい)、大雨覆い(おおあまおおい)、次列風切(じれつかざきり)、最後に三列風切(さんれつかざきり)の五つがあります。
小雨覆い、中雨覆いともに名前の通りで次列、大雨覆いを覆って守る羽です。
大雨覆いは次列、三列風切を守ります。大雨覆いは抜けやすいので、落ちている大きな羽の殆どがこの大雨覆いの羽です。
首の光り方
鳩の首元には紫や緑の光を反射する羽がありますが、それらは孔雀と同じメラニン色素があるから光っているのです。
では、孔雀の光はあんなにキレイなのに鳩の光は混ざっていてキレイではないのか。
それは羽の構造にあります。
孔雀の羽は羽に含まれるメラニン色素がキレイに配列されており滑らかなのに対し、鳩の羽にあるメラニン色素は不均一で乱雑に配列されています、そのため緑や紫が混ざりキレイではない光を放ちます。
鳩が孔雀と同じ様にメラニン色素がキレイに配列されていたら、きっとキレイな光を出していた事でしょう!
まとめ
羽は鳩に限らず複雑で全ての羽に意味があります。
それら全ては飛ぶため、生き残るために進化し構成されています。
ひとつでも掛けたままでは長く生きられない体になってしまう…鳥にとって、羽はとても大事な物なんですね。
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