鳩の羽の色がどのように作り出され、またそれはどのような意味があるか調べてみました。
鳩の色とその理由について
鳩の羽の色とその仕組みとその意味
鳥は私たち人間以上に敏感な色覚能力を持っており、視覚に強く依存しているそうです。鳥の種類による違いはあるものの、多くの鳥たちが人間には見ることが出来ない近紫外線をも知覚することができるようです。
私たち人間が3原色に基づいて色を認識するのに対し、鳥は4原色に基づく色空間を持つため、鳥が見ている色情報は我々が見ているものよりもはるかに多いようです。
鳥の中でも、鳩は特に優れており、20色を識別できるそうです。
色が鳥同士の間で信号として機能していることは、多くの研究者によって盛んに研究され実証されています。
例えば、オスが自分の羽毛の鮮やかな色でメスにアピールし、つがい相手を獲得するのは最もよく知られている例の一つです。
実は鳥の色素は、黒から茶褐色のユーメラニンと橙から茶色のフェオメラニンのメラニンのみで、鮮やかな赤や緑、青色などの色素はもっていないそうです。
アオバトのようにとてもカラフルで美しい色の鳥は、色素芽細胞という細胞が体表面に広がり色素産生を行い、羽毛や皮膚の角化細胞に色素を保有し、体色を発しているそうです。
一方、よく公園で見かけるカワラバト(ドバト)は、首から胸にかけて美しい玉虫色に光っていますが、これは構造色と言われるものです。
コンパクトディスクやシャボン玉、玉虫やクジャクにも見られるように、メラニンなどの色素の色ではなく、羽毛自体には色がついていません。
微妙な構造によって光が干渉するため色づいて見え、角度によって様々な色彩がみられのです。
鳥たちはこのような美しい体色や紋様が生きていくうえで戦略的に有効で、メラニン以外の色素は失ったものの、それに代わる多彩な色を示す方法を獲得したようです。
まとめ
鳥の中でも鳩の視力は優れて良く、人に見えない色も識別できると知りました。
アオバトのように色の鮮やかな鳥たちは、天敵に目立つリスクを負ってまでも異性に目立つために色鮮やかな羽毛を持つとは、なかなかロマンチックな話ですね。
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