昼間は街中や公園、駅などにたくさんいる鳩ですが、夜の間はあまり見かけませんよね。
都会には身を隠せるような森もありませんし、鳩たちは一体どこで眠っているのでしょうか?
鳩は夜どこで眠っている?
街中でよく見る鳩はドバトと呼ばれる鳩で、中央アジアやヨーロッパなどの海外に生息しているカワラバトを家畜化した品種です。実は日本の野生の鳩ではないんですね。
カワラバトは森や山の木の上ではなく、岩場に住んで巣を作ったり休んだりする習性があります。
カワラバトをルーツに品種改良されたドバトにもこの習性が引き継がれているので、都会のコンクリート製の建物が彼らにとって居心地の良い住処なのです。
ドバトは夜の間、天敵であるカラスなどの外敵から身を守ることができて、雨風をしのぐことができるマンションのベランダや駅の構内など、人工的で入り組んだ場所を好んで住み着くので、そういった場所で眠っていると考えられます。
子育て中の場合は巣にいることも
ドバトが巣作りの場所に選ぶのもやはり人工物の隙間やマンションのベランダなどですが、鳩は卵が生まれると雌雄が交代して巣に入り、卵やヒナを抱いて温めます。
日中は雄が温め、夜は雌が温めるのだそうです。
鳩は非情に繁殖力が高く、一年中繁殖できて、一年の間に何度も卵を産み育てます。
しかし、巣をカラスなどの天敵に襲われて繁殖が失敗することも多いです。
ヒナが巣立つまでは巣の場所を動かすことはできませんから、一度でも巣が天敵に見つかってしまえば一巻の終わりです。
ですから鳩の方も巣作りの場所探しには必死で、人間が来て欲しくないと思っている場所にも入ってきてしまうのです。
まとめ
鳩にとっては森の中や木の上よりも、人間の住む建物の方が居心地の良い住処なのですね。
人間にとっては、住居に近い場所を住処にされるとフン害などもあるので迷惑ですが、鳩は鳥獣保護法で守られているので、勝手に卵の入った巣を撤去したり、親鳥を駆除したりすると法律違反になってしまいます。
もし住まいの敷地内や近隣に巣を組まれて困った場合は、市の窓口や鳩対策の専門業者に相談してみてください。
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