平和の象徴とも呼ばれる鳩ですが、ベランダや自宅に巣を作られたり、鳴き声がうるさかったり…と正直迷惑しているところもありますよね。
中でも厄介なのが糞害!
どれだけ掃除しても同じ場所にされてしまうので、もう面倒で放置してしまう方も居るのではないでしょうか。
でもちょっと待って!その鳩の糞、そのままだと危険がいっぱいかもしれません!
鳩の糞にはウィルスや細菌が含まれる!
鳩の糞にはウィルスやカビ、寄生虫などが生息していることがあります。
人に感染することのないものも含まれますが、中には人に感染して悪影響を与えるものもあります。
鳩の糞による感染症の感染能力は低いものが多いですが、高齢者や子供は免疫力が低いので、危険が高く侮れません。
では、具体的にどういった寄生虫や細菌が含まれているのでしょうか。
トキソプラズマ
トキソプラズマ症は、トキソプラズマという寄生虫によって引き起こされる感染症です。
鳩の糞以外にも猫などを媒介として感染しますが、健康な大人であれば症状が現れることはあまりありません。
しかし、妊娠中の女性が感染し、それが胎盤を通じて胎児に感染すると流産を引き起こすこともあります。
ですから、特に妊娠中の女性は鳩の糞がある場所に近づかない方が安全です。
クリプトコッカス菌
クリプトコッカス症はカビの一種であるクリプトコッカス菌によって起こる感染症です。
土壌に広く分布している決して珍しい菌ではなく、コチラも鳩の糞以外では猫を媒介として感染する場合があります。
鳩の糞にはクリプトコッカス菌の餌となる成分が多く含まれており、これを媒介とする感染が特に危ぶまれています。
クリプトコッカス菌は経口感染、つまり口に入ることで感染します。
例えば乾燥した糞が風で舞い上がったり、小さな子供が鳩の糞を拾ってしまったりして、人間の口に入るケースがあります。
体内に入ったクリプトコッカス菌は肺の中で増殖し、免疫力の低下している人は髄膜炎や脳炎を引き起こすリスクもあります。
まとめ
このように、鳩の糞には危険がたくさんあることがおわかりいただけたでしょうか。
これらの感染症を防ぐためにも、鳩の糞は溜まらないように小まめに掃除し、さらに言えば鳩が寄り付かないように対策することも必要です。
既に鳩が住み着いてしまい、大量の糞に悩まされている方は、無理に自分で掃除しようとせず、業者などに相談してみて下さいね。
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