鳩は子育てのときにピジョンミルクと呼ばれる鳩特有の物質をヒナに餌として与えているようです。
このピジョンミルク、一体何なのでしょうか?調べてみたのでご紹介します。
ピジョンミルクとは?
普通の小鳥類は普段植物食でも、ヒナを育てる時期には昆虫類などの動物性のたんぱく質をヒナに与えます。
鳩も植物食ですが、ヒナに昆虫類を与えることはせず、代わりにピジョンミルクと呼ばれるたんぱく質や脂肪が多く含まれた物質を与えています。
このピジョンミルク、“そのう”という場所で作られており、抱卵の中期ごろから、そのうが大きくなり始め、ヒナがかえるとミルクを含んだ部分がそのうの中に剥がれ落ち、これを吐き戻してヒナに与えているようです。
このピジョンミルクはオスとメス両方で作られ、双方がヒナに与えます。ピジョンミルクの成分は哺乳類のミルクと似ているようです。
離乳はどうするのか?
ヒナは孵化してから数日間はこのピジョンミルクだけで育つようです。
ですから他の小鳥類のように、餌を運ぶために巣に頻繁に出入りすることもありません。それ以降は親鳥が捕ってきた餌を一定の割合でミルクと一緒に与えられるようです。
親鳥がヒナを育てている間だけミルクは生産され、育雛が終わるとミルクは出なくなるようです。
そのうとは?
そのうとは食道の下部にある膨らんだ部分で、食物を一時的に貯蔵したり、柔らかくしたりする機能があるようです。
植物食の鳥は敵に襲われないように素早く食物をそのうに詰め込むことができるようになっており、肉食や昆虫食の鳥ではそのうと食道の区別は明白ではないようです。
そのう内では消化酵素は分泌されず、粘液が出るだけで、消化は普通行われません。
まとめ
鳩は子育てにピジョンミルクと呼ばれる物質を使います。
ピジョンミルクはオスメス両方が作ることができ、オスもヒナにピジョンミルクを与えます。
この物質のおかげで、鳩はいつでも繁殖することができるようです。
また、このピジョンミルク、フラミンゴも出すことができるようで、フラミンゴミルクと言うそうです。鳩がミルクを、しかもオスメス両方が作るなんて面白いですよね。
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