鳩はどのようにして求愛するのでしょう。また、求愛行動が見られる時期はいつ頃なのでしょうか。
鳩が発情する時期
鳩はピジョンミルクという栄養分の豊富な液体を母乳のようにヒナに与えて子育てすることができるため、餌の手に入りにくい季節でもヒナを育てられるので、一年中繁殖することが可能です。ですから鳩は季節に関係無く、一年を通して発情します。
鳩は生後半年ほどで繁殖期を迎え、つがいの相手を見つけたら、ほぼ一生同じつがいの間で繁殖し続けます。発情すると日に数回は繁殖行動を行い、多ければ一年間に8回も卵を産むといいます。
生後半年から寿命まで、このペースで繁殖すると一体どのくらい子孫を増やすのかと思うと、街中に鳩が溢れているのも納得です。
鳩の求愛行動
鳩の求愛行動は、つがいの2羽の間で行われます。
雄は雌の後ろを尻尾を地面に押し当てながらついて歩き、求愛の時には、胸を膨らませて首を伸ばし、体を大きく見せることで雌の気を引こうとします。雄が首を上下させたり、雌とお互いに羽根繕いし合ったりする行動も見受けられます。
また、キジバトは、雌を呼ぶことや縄張りを宣言する意味で鳴きます。
キジバトはくちばしを閉じたまま低い声で鳴きますが、早朝などにあの特徴的な声を聞くことがあるのは、求愛の鳴き声だったのですね。
まとめ
鳩は生まれて間もないうちから繁殖が可能な状態になり、一年中いつでも繁殖期のようなもので、しかも何度も同じつがいの間で求愛と子作り、子育てを繰り返すのですね。
ほ乳類のように赤ちゃんに母乳を与えて、夫婦で子どもを育てるところは、ちょっと人間みたいです。
鳩の求愛行動は他の鳥類と比べると、派手なダンスなどは無く、意外と地味なのですね。
しかし、一度つがいになった相手とはほとんどの場合生涯連れ添うようなので、親しい間柄に今さら派手なパフォーマンスは必要無いということなのかもしれません。
海外では「一組のキジバト」という言葉が日本で言う「おしどり夫婦」を意味するそうで、それもこうした鳩のカップルの絆の強さを知れば納得です。
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