一年中姿を見るような気がする鳩ですが、どこで子育てしているのでしょう?
そして、鳩のヒナが孵化する時期はいつなのでしょうか?

 

鳩 孵化 時期

鳩はどこで子育てするの?

国内で見られる鳩にはキジバトやキンバトなど複数の種類がいますが、公園や駅などで見かける機会が多いあの鳩はドバトと呼ばれる鳩です。
実は祖先は外国に生息しているカワラバトという鳩で、今日本にいるドバトはカワラバトを家畜用に品種改良した種類です。
カワラバトは乾いた岩場に巣を作り、住み着く習性があるのですが、この先祖の習性が引き継がれているため、ドバトはコンクリートの隙間などを好み、人工の建物や看板の裏などで小枝を組み、巣を作ったり休んだりします。

天敵を避けるために入り組んだ場所に巣作りすることが多いですが、マンションのベランダなども彼らにとっては好条件の場所です。

鳩のヒナが孵化する時期は?

鳩は繁殖や子育てをする季節が特に決まっておらず、一年中繁殖が可能です。
これは、鳩がヒナを育てる時に虫などの動物性タンパク源を必要としないため、餌となる昆虫が豊富に生息している季節を選ばなくても子育てできるからです。
ヒナの餌となるのは植物と、親鳥が喉から分泌するピジョンミルクという栄養価の高い液体です。
このピジョンミルクのおかげで、鳩のヒナの成長スピードはとても早く、卵で生まれてから巣立ちまで約1か月しか時間がかかりません。

 

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そのうちヒナが卵の中にいる期間は15〜20日間ほど。
鳩のカップルは交代で卵を抱き、ヒナが孵ってからも数日の間は親鳥が抱いて温めます。

鳩は一年に何度も発情し、繁殖から次の繁殖までの期間が短いので、時にはヒナを育てながら別の場所に巣を作り、次の繁殖の準備を始めることもあります。

まとめ

鳩にとっては森や林などの植物が多い場所よりも、むしろ人間の生活圏の方が子育ての場所に適しているんですね。
繁殖の時期が決まっていないので、ヒナが孵化する時期も一年中のいろいろなタイミングですが、孵化した後はとても早いスピードで成長し、あっという間に巣立ちの時を迎えます。

しかも生後半年ほどで繁殖期に入り、うまくつがいが見つかればその巣立って間もない鳩がまた一年中繁殖するのですから、鳩の繁殖力恐るべしという感じがします。

 

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