鳩の子育てはどのように行うのか。
また,子育てを放棄してしまう理由は何か,について調べてみました。
鳩の子育て
鳩(キジバトなど)は一般に二個の卵を産んで,15~16日ほど抱卵します。
抱卵は雌雄交代で行い,普通,昼間は雄が,夜は雌が卵を抱くそうです。
ふ化すると,雄親と雌親が交代でヒナにえさを口移しで与えます。
ふ化後は雌だけでヒナを守ることが多く,特に夕方から朝までは雌親とヒナが一緒に過ごす傾向にあるようです。昼は父親が子育てをすることもあるようです。
このヒナを育てる日数は15~17日程度です。
その後,ヒナの飛行訓練に入りますが,飛べるようになったからといって,その場所からいなくなるとは限りません。
鳩は安全な場所を見つけると,そこを自分の家と認識して住み着いてしまします。さらに,そこで年に何回も卵を産み,子育てをします。
自宅のベランダなどに住み着いた場合に,卵を捕獲したりして鳩を除去することはできません。
許可なく野生鳥獣に危害を加えたり卵を捕獲することは法律で禁止されているからです。
自分で捕獲申請をすることも可能ですが,許可を得た専門業者に任せるのが安心だと思います。
子育て放棄
キジバトが育児放棄することは珍しくありません。
キジバトは夫婦仲が良く,一生伴侶を変えないと言われ,子を捨ててもつがいの解散はないものと思われます。
しかし,育児放棄はしても自分の子供を殺すことはありません。
もし,ヒナが育児放棄以外の理由で亡くなってしまった場合は,カラスなどの外敵の飛来が原因であると思われます。
親が育児放棄をすれば,ヒナは絶食のため1~2日で亡くなってしまいます。ですから,ヒナが生きているということは,親がきちんと育児をしているということです。
それをきちんと認識しないで,勝手に育児放棄していると勘違いして世話をしようとすると,親鳩は警戒して餌を与えなくなってしまいます。
ですから,まず,できるだけ手を出さずに見守ってあげることが大切です。
しかし,明らかに育児放棄していて,ヒナが亡くなるのを見逃せないというのであれば,ヒナを保護するしかありません。
キジバトなどの鳩類は,ヒナの間は親鳩の「そのう」から分泌されるピジョンミルクで育ちます。
これにはヒナの免疫力を高める成分も含まれているようなので,できるだけ親鳥に育てさせた方が丈夫な子に育ちます。
しかし,育児放棄などでそれが無理な場合は,穀物食鳥用のパウダーフードを与えます。
ドラッグストアーでも売っている,ミルフィーユのような粉ミルクなどを与えてもいいようです。
これはぬるめのお湯で溶いて、スポイトで飲ませます。
まとめ
鳩はその場所に住み着くと,鳩の糞によって人間が病気になってしまうこともあります。
また,その鳴き声などで近所に迷惑をかけてしまうので,できるだけ住み着かせないようにしたいものです。
そのためには,鳩が子を産んで育児をしても,育児放棄をしても,許可を得た専門業者に連絡して鳩を除去してもらう方がいいのではないでしょうか。
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