町中や住宅街でよく見かけるドバトは、特に公園などで多くの人達が鳩に餌を与えるため、鳩が群れをなして集まってきます。

鳩の群れは大量の糞便をまき散らし、人間に感染源をもたらす可能性があります。

鳩の糞に繁殖するクリプトコッカス菌による肺や脳への感染について調べてみました。

 

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鳩の糞に繁殖するクリプトコッカス菌

鳩の糞に繁殖するクリプトコッカス菌による肺や脳への感染

鳩の糞には、様々な病気の危険性があります。

喘息発作を伴う重いアレルギー症状をはじめ、脳炎ウイルス、重症になると肺炎のような症状起こすオウム病、感染すると急性類粒結膜炎を引き起こすニューカッスル病、肺結核に似た症状のヒストプラズマ症など、鳩の糞に含まれる菌が人の口や肺に入り感染をおこす病気が多いです。

近頃、メディアでも取り上げられたクリプトコッカスも、鳩の糞の中に繁殖する菌を肺に吸い込むことで起こる感染症のひとつです。

クリプトコッカス菌は珍しい菌ではなく、通常土の中に広く分布しているです。

主に鳥類の堆積した糞に含まれてる窒素成分を栄養源に、低温のところでよく増殖します。鳥の体温は私たち哺乳類より高いため、鳥の体内では繁殖せず、排出された糞の中で増殖します。

特に冬は乾燥しているので、鳩の糞が乾燥し空中に飛び散り、人が呼吸するのと同時に気道から体内へと入って肺胞内にたどり着きます。

健常者の場合、クリプトコッカスは免疫機能によって防御され、全く症状が出ない場合まま治ることが殆どです。

しかし、HIV感染者やステロイド長期服用者、がん患者、臓器移植後の患者で免疫抑制剤を使用している人など、免疫機能が低下している方は高確率で感染します。

増殖したクリプトコッカスは肺に病巣を作り、菌が血管内に流出しはじめます。

しかし血液内では防御機能が働くため、クリプトコッカスは臓器などで繁殖し、全身に広がっていきます。

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全身にクリプトコッカスの感染が広まっている場合、菌が脳血管を通して脳内へと侵入することもあります。

脳内へ侵入した菌は髄液の中で増殖し、髄膜炎や脳炎を起こします。

クリプトコッカスは血液中よりも、髄液中の方が増殖しやすいので、髄膜炎が症状として出やすいのです。

免疫力が落ちている人の場合、致命的な結果に至ることもあるので注意が必要です。

まとめ

健常者の場合、クリプトコッカスは免疫機能により発病しない場合まま治ることが殆どのようですが、むやみに鳩に触ったり、鳩の糞がたくさんある所は避けようと思いました。

免疫機能が低いお年寄りや子供、妊婦の方は特に注意が必要だと思います。

 

 

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