私達の日常生活の場でよく目にする鳩。
首を振って歩く姿や、つがいで仲良く過ごしている姿を見ると可愛らしく感じちゃいますよね。
その一方で、鳩の被害を受けて頭を抱えている人達も多くいらっしゃいます。
鳩は私達人間にどのような被害をもたらすのでしょうか。
鳩の被害に焦点を合わせて見ていきたいと思います。
鳩による被害の実態
野生動物が巣を作る際にもっとも大切にする事は、安全な場所の確保です。
巣の中に卵を産み、そこで自分の子供を育てていくからです。
無論、鳩も同じような考えで、巣を作るのに条件のいい場所を探します。
そこでよく目につけられるのが、橋桁や高速道路下、ビルやマンションといった、人間が建てた高層建築物です。
このような高い所は、烏や猫といった天敵から身を隠す事が出来るためです。
マンションのベランダ等は正に格好の営巣場所で、エアコン室外機等といった隙間のある所に巣を作ります。
ベランダに巣を作られてから、第一に目がつく被害は糞です。
鳩は同じ場所に大量の糞をします。
周囲が糞だらけになり景観的に汚くなるだけではなく、糞の中の菌が繁殖し、人間に感染する事も考えられます。
また、糞を餌とする害虫の発生も考えられます。
もう1つの被害は鳴き声です。
鳩は早起きのため、早朝に大きな声で鳴きます。さらに巣の中の雛が孵ると1日中うるさくなります。
夜に鳩の鳴く声が聞こえたら巣があるサイン?
鳩は他の鳥と同じく、夕方に巣へ戻り、そこで朝まで過ごします。
一度巣へ戻ると、夜間に飛び立つ事はまずありません。
そのため、夜間に鳩の鳴き声が近くで聞こえた時は、近くに鳩の巣があると思ってほぼ間違いはないでしょう。
早朝はとても大きい声で鳴きますので、それも聞こえたら日中にベランダ内をくまなく見回したほうがよろしいでしょう。
鳩の執着心
鳩は場所への執着心が強く、非常にしつこいと言われております。
鳩には帰巣本能があり、そこが自分にとって居心地が良い場所であったり、そこで巣立ったりすると、どんな事があってもそこに帰って来ようとします。
そのため、一度巣を作られ雛が巣立っていくと、素人にはとても手に負えなくなってしまいます。
巣を撤去してもまた戻って巣を作り始めます。
鳩の被害から守るには、前もって鳩に巣を作らせない対策を講じる事です。
具体的な例として、防鳥ネットの設置、鳥パスの設置、忌避剤の塗布等が挙げられます。
まとめ
一度鳩に目をつけられると、後で大変な事になります。
もし鳩に巣を作られたとしても、鳩は鳥獣保護法により許可なく捕獲や処分は出来ない事になっております。
なので、雛が巣立つまで待ち、その後ベランダ上を掃除してから帰って来られない様に対策を練るか、業者を呼んで撤去をしてもらうしかなくなってしまいます。
自分の家は大丈夫だろうと思っていても、いつ巣営場所に選定されるかわかりません。
そうなってからでは遅いので、早めに手を打ちましょう。
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