現在、日本で見られる鳩類は環境庁によると、キジバト、シラコバト、カラスバト、リュウキュウバト、オガサワラカラスバト、ベにバト、キンバト、アオバト、ズアカアオバトの9種類が見られます。
そこで鳩の孵化と営巣について調べてみました。
発情と営巣
鳩は生後6ヶ月頃から性的に成熟し発情して繁殖期に入ります。
発情期に入ると雌雄共特有の性行動を行い、雄は、雌に対して尾羽を扇状に広げ地面を引きずり、頸を上下に大きく動かし、胸を膨らませて高足を踏んでクークーと雌の周りを徘徊する。
また、翼をバタバタと打ち鳴らして急上昇し、ついでに翼をピンと張って滑空するなどの雄特有のディスプレイ行動を行います。
雌は、尾羽を下げて頸を上下させながら歩き回るが、雄のように鳴くことはないです。
雌がその気になると互いにくちばしをすり合わせ、さらに進むと雄はくちばしを半場開き、雌はその中に自分のくちばしを入れます。
雌雄の気が合うと番(つがい)が形成されます。鳩は一夫一婦性が強く、事故などで相手が欠落しない限り生涯生活を共にすると言われています。
番が形成されると共寝を行い、朝の採食の終了時から昼過ぎにかけて、1日に数回から10数回も共寝を行います。
1年中で最も旺盛な発情期は春ではありますが、7月上旬から繁殖力は下降し、8月、9月には通常繁殖を休止し、また春ほどではないですが、秋にも発情する。
営巣場所は、神社、ビル、工場、橋梁等の比較的広くて雨水の当たらぬ場所を選びます。
営巣材料は、木の枝、藁、木片、硬い羽毛などで、時には針金、針、電気コードなどを利用することもあります。
産卵は、共寝後4~5日で、夕方産卵します。
抱卵の時間
鳩の抱卵期間は、平均18日約420時間で、外気温の低い時期には、孵化日数が1~2日ほど延びることが多々あります。
抱卵は日中に雄が行い、夜間は雌が行いますが、これは敵から襲われるのを防ぐためであると言われています。
交代時間はほぼ一定で、10時~16時頃までは雄が抱卵するが、時々交代することがあっても、おもに雄が抱卵します。
まとめ
鳩は、性欲がかなり強く、一年に夏の一時期を除き産卵に努めるが、一夫一婦性が強いので、生涯パートナーを事故などで亡くさない限り、変えることはようです。
野生では、敵に襲われる危険性が高いので、昼間は雄が卵を抱卵して、夜は雌が抱卵します。
カップルの愛情は、すごく強いものだということを、感じさせられました。
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