鳩を撃退する方法やグッズはいろいろありますが、『磁石を置く』という方法も巷で良く聞く鳩の撃退法です。
「なぜ磁石で鳩を撃退することができるの？」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか？
そこで、何故磁石が使われるのか？効果はいかほどなのか？を調べてみました。
鳩には体内磁石がある
最近の研究では鳩の脳にはマグネタイト磁針があることが発見されています。
頭の中にある方位磁針のおかげで目的地へと正確に辿り着けます。
その証拠に、鳩レース中に地震が発生した時は鳩の帰還率が落ちたそうです。
磁気嵐が予報されている時には鳩でレースは中止になります。
このように鳩は強力な磁場に入り込むと体内磁石に狂いを生じますので、磁場が強い場所には近づかないという習性があります。
磁石を使った鳩の撃退はこの習性を利用するもので、ベランダの手すりや壁に強力な磁石を設置して磁場を乱し鳩を寄せ付けなくするのです。
市販されている鳩除け用磁石の説明書によると、磁石を設置した場所の半径１ｍ以内には鳩が寄ってこないそうです。
磁石の効果は？
ただ手すりに磁石をくっつけると磁力が弱まってしまうので上からつるした方が磁力は強くなります。
「磁石を置く場所を変えたら鳩が来なくなった」という方もいたのですが、それが磁力の効果なのか視覚的に恐怖を与えた効果なのかは疑問が残ります。
さらに、残念なことに鳩は食べ物や安全な場所や休憩する場所を探す時には視覚を頼っていますので、磁石による磁気の影響は受けません。
しかも「市販されている磁石の磁力程度では鳩の体内磁石は狂わず効果は無い」と言う鳩駆除の専門家もいます。
鳩除け用の磁石のすぐ隣に鳩が止まっていた。というなんとも皮肉な現場に遭遇することも珍しくありません。
このことからも、磁石による鳩除け効果はあまり期待できないと言ってよいでしょう。
まとめ
鳩は体内磁石を持っているので、その体内磁石が乱れるような強力な磁場には近づかないという習性があります。
この習性を利用して鳩を寄せ付けない対策として磁石が用いられているのです。
しかし、実際は市販されている磁石程度の磁力では鳩の体内磁石が狂うことはありません。よって磁石には鳩除けとしての効果はほとんど期待できないと言えます。
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