鳩レース、という物をご存知でしょうか。
皆さんがよく公園で見かける種類とは別のレースに特化した鳩たちが行うレースなのですが、このレース鳩を育てるにあたって遺伝子は大きく関わってくる問題です。
他にも身の危険や体の色、知性までもが遺伝子によって左右されます。
鳩に限らず野生の鳥は誰に教えられるでもなく生まれたときから危険なことを本能的に分かっていて、鳩ならば帰巣本能など生まれながらに引き継いでいるものがあります。
そんな不思議な鳩たちの遺伝。詳しく見てみましょう。
レース鳩の遺伝
レース鳩の遺伝の重要さ
レース鳩に欠かせない行為、それは血族結婚です。
鳩は有能な遺伝子を優位に引き継ぐ傾向があるため、レースに勝ちたいのであれば飛行能力の高い個体と帰巣本能の強い固体をあわせることによって、その子供は両方の能力を宿した子供になります。
そして、その子供と、同じく両方の能力を持った兄弟、いとこなどと子供を合わせる事によって更にその子供にも同じ能力が遺伝する…こうしてレース鳩たちは優位な能力を引き継ぎ遺伝し、血統を作っていきます。
また、万が一飛行能力や知能が低い鳩が生まれてしまった場合、その子孫からは悪い鳩ばかりが生まれてしまうと言うシビアな一面もあります。
鳩の色の遺伝
公園などで、白い鳩を見かけたことはありますか?
マジックや結婚式、式典や開通式、はたまた平和を願うときなどに飛ばされるこの鳩の、体の白さ。
実はこの色は遺伝子的に劣等であり白と白を合わせない限り生まれることの少ない珍しい色なのです。
例えば、白い鳩を(11)だとして灰色の鳩を(22)とします。
よく見る灰色の鳩(22)と白い鳩(11)を合わせてもほぼ灰色の鳩(22)しか生まれませんし、稀に白い鳩が生まれ白と灰色の遺伝を持つ白灰(12)が生まれたとして、白灰(12)と白灰(12)を合わせても生まれるのはほぼ灰(22)です。
このように白い鳩は白い鳩からのみ生まれる大変な色なんです!
まとめ
いいところ引き継いで、良い遺伝子を後世にまで残すこと…それが鳩にとっての子育ての意味であり、大事なことです。
悪い遺伝子を持ってしまった鳩も隔世遺伝などで良い遺伝子が生まれることもありますが、殆どが悪い遺伝のまま引き継がれてしまいます…中々にシビアで奥の深いのが、鳩の遺伝です。
こうした奥深さを知っているが故に、レース鳩を育てる方たちは本気になり楽しめるんですね。
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