鳩の色がどのように子供に遺伝されるのか調べてみました。

 

鳩 色 遺伝

 

鳩の色と遺伝のしかた

鳩の色と遺伝の仕組み

鳩の色は人間と同様、染色体の中の遺伝子情報によって伝えられます。

遺伝による鳩の色変わりには色々な遺伝子が関係しますが、遺伝子は常に二本一組、一本は父親から、もう一本は母親からです。

このペアになっているもの同士は対立しているといわれ、常に優位に立っているのが優性形質、その陰に隠れているのが劣性形質です。

これは誰もが一度は学校で勉強したことのあるメンデルの遺伝の法則ですが、ここで簡単におさらいしてみます。優位性質の遺伝子をYとし、劣性性質の遺伝子をyとします。

 

父親から(Y)、母親から(Y)を受け継ぐと子は(YY)

父親から(y)、母親から(Y)を受け継ぐと子は(YY)

父親から(Y)、母親から(y)を受け継ぐと子は(YY)

父親から(y)、母親から(y)を受け継ぐと子は(YY)

 

つまり鳩の子供の色はYY  かYyかyyの組み合わせの色のどれかになります。

例えば、Yの優性性質を黄色とし、劣性性質のyを青とします。

すると、YYとYyの子供は黄色ですが、yyの組み合わせでは劣性性質が羽色に現れ、緑がかった青の鳩の子ができます。
ですから白い鳩が必要なときは、白い鳩同士で交配します。

白鳩同士で交配しても黒い鳩が生まれる事ももちろんあります。それは祖父母等に灰色や黒色の鳩がいたためです。

東京の靖国神社の鳩舎では、4,5代にわたり白以外の鳩が生まれると排除したため、現在では白鳩しか生まれないそうです。

羽色の交配は、レース鳩のファンの中ではとても重要なことのようです。

色々な説があるようですが、羽色とその鳩の系統の飛び筋には関係があるのではないかと考える人もいるそうです。

ある人は栗系の鳩は良い飛び筋を受け継いでいるのではと説き、ある人は黒系鳩と白系鳩の交配によって活躍鳩が生まれるのではないか、などと説いているようです。

 

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公園等で見かけるカワラバトの色や模様も、もともとは栗二引きと呼ばれる色彩パターンが一般的な羽装であったと考えられています。

家畜時代に人為的に様々な配色による交配がなされたことから、現在では栗、灰、黒、白、赤、モザイクなど様々な羽装の鳩が見られるようになりました。

しかし、近頃では都会に黒っぽい鳩が多くなったと言われます。、都会には鳩の天敵であるカラスが数多く生息し、白系の鳩は目立つため襲われやすく、個体数が減ってきたようです。

そのため、生き残った黒系の鳩の間で繁殖が繰り返され、黒系の鳩が多くなったそうです。

まとめ

公園で見かけるカワラバトが黒っぽくなるのも、自然選択の結果で仕方ないのかもしれませんが、カラフルな鳥が多い方がいいですね。

 

 

 

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