ハトの群れの中に、まれに変わった色の個体が混ざっていることがあります。
ハトには似つかわしくないその姿に、もしかしたら違う種類の鳥の間にできた子供なのではないかとつい考えてしまいます。
ハトに近い鳥とはなんでしょうか。生活形態が似ていると言えばカラスでしょう。
ハトと同じように人間社会で共存して暮らすカラスなら、共寝をすることが考えられるのではないでしょうか。
そこでハトとカラスの間に子供ができるのか調べてみました。
ハトとカラスの子供は存在するのか
ハトとカラスの子供はあり得るのかを知るために、双方の巣作りについてまずは探ってみました。
カラスの巣作り
カラスは高く覆い茂った木の中や鉄塔の上に巣を作ります。人が近くを通ると警戒して騒ぐため分かりやすいでしょう。枝や葉が覆い茂った場所に巣を作ることが多いようです。
春から初夏にかけて繁殖期を迎え、小ガラスの巣立ちまで親鳥は気性が荒くなります。
カラスは威嚇をするため、強い害鳥性を感じますが、本来攻撃的な鳥ではありません。卵やヒナを守るための防衛反応だと言えるでしょう。
鳩の巣作り
ハトは公園でよく見るドバトと、日本在来種で山に住むヤマバトによって巣の作り方が変わります。
ドバトは家のベランダ、高架下の隙間などに巣を作ります。とても簡易なものが多く、小枝を数10本引いてそこに卵を産み、温めます。ヤマバトはドバトより警戒心が強く、林や民家の庭の木々、街中の街頭などに作ります。
ドバトは人間に慣れている傾向がありますが、ヤマバトは人が近づくとすぐに逃げてしまいます。いずれも春から初夏にかけて巣作りが行われます。
カラスに似てるハト?
ハトもカラスも巣の形態や作る場所に違いはありますが、繁殖期が似ているため、共寝をする可能性はないのでしょうか。
たまに公園などで見かけるドバトの中に、一風変わったハトが混ざっていることがあります。
ハトより体長や尾が大きく、羽は黒くカラスとそっくりです。瞳は赤いもののハトより目つきが鋭い印象です。これはカラスとハトの交配種ではないのでしょうか。
調べてみると、ハトの中には黒色の品種が存在します。これは伝書鳩によく見られ、一般のハトより骨格が力強く、体格も少し大きめです。
カラスによく似たハトがいるということです。
しかし、そもそもハトとカラスの交雑種はありえないという意見が主のようです。
交雑種は、分類上の属レベルが同じ場合で隔離がすすんでいない近縁種の場合に起こります。
例えば、トラのメスとライオンのオスでタイガーが産まれるケースです。この場合、トラとライオンが近縁だということになります。
ただ、これはハトとカラスには言えないようです。
カラスにはハシブトガラスとハシボソガラスの種類がいますが、同じカラス同士でも交雑種の記録はないようです。
同じカラスの世界でも記録がないのに、スズメ目のカラスとハト目のハトでは共寝は考えられないのが普通です。
分類が生物学上違うため、そもそも染色体の構造が異なります。
受精自体起こらないとされています。
また、ハトのヒナがカラスに襲われるケースも報告されています。
敵対することはあっても、仲良く生活することはなさそうです。それぞれが自身の生活圏を守りながら暮らしているのが現状でしょう。
まとめ
ハトとカラスの子供ならできそうですが、調べてみると生物学的に難しいことが分かりました。
巣の作りや子育ての時期は似ていますが生態系が違うのであれば難しいのは当然です。
お互い仲良くできなくても、自身の生活環境を守り共存していけたらと考えています。
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