結婚式での演出の一つとして、白い鳩を大空へと放つことがあります。白い鳩は平和の象徴。
縁起も良さそうですし、結婚式という特別なイベントがより華やかになります。
しかし、空へと放した鳩って、あの後どうなるのでしょう。
結婚式で鳩を飛ばすとどうなるの?
鳩は、基本的にはレース鳩(伝書鳩)をリースしている会社から借りることになります。
各種イベント用に白い鳩を貸し出している会社は意外とたくさんあるので、ホームページなどを検索してみると面白いかもしれませんね。
鳩を貸す会社では、自分のところに鳩舎を作っているため、結婚式などで放した鳩は帰巣本能によって、自分の家(会社にある鳩舎)に戻るような仕組みとなっています。
もちろん白い鳩は目立つため、帰る途中で天敵などにも狙われやすいですが、特に会社の人が回収しに来るとかではないのですね。
白い鳩の伝説
どうして白い鳩は平和の象徴と言われるのでしょう。
それは、旧約聖書に登場するノアの箱舟にまで遡ります。ノアの箱舟では、大洪水が鎮まるとき、白い鳩がオリーブの小枝を加えて洪水の終焉を知らせて飛んだと言われています。
そこから、平和の象徴、平和へと導くものというイメージが根付いたようです。
結婚式だけでなくお葬式でも
白い鳩を飛ばすのは結婚式だけではありません。たとえばオリンピックの開幕式などでも平和の象徴として飛ばされますし、以前はよくお葬式でも「放鳥の儀」といって白い鳩を飛ばす演出がなされていました。
白という色は穢れのない色、そのため故人の魂を無事に天上にまで導いてくれると信じられていたそうです。
放鳥の儀は、今ではほとんど行われなくなってしまいましたが、白い鳩をリースしている会社の中では取り扱っているところもあるようです。
まとめ
結婚式の演出として飛ばした鳩は、きちんと自分の家である、鳩のリース会社の鳩舎に戻っていきます。
特に会社の人が回収に来るのではなく、自分で帰っていくというところが意外だったのではないでしょうか。
白い鳩は平和の象徴とされ、結婚式のほかにも、様々なセレモニーやイベントで放鳥されています。
華やかになる演出ですが、白い鳩は天敵に狙われやすいということ、天候や地形によっては負担がかかってしまうことも考えなくてはいけませんね。
今のあなたにおすすめの記事