雨が降っているとき、人間は傘で雨を防ぎます。では、公園にいる鳩は雨の時には一体どこに行っているのでしょうか?人間のように雨宿りするのでしょうか?
今回は雨の日の鳩や鳩の雛についてまとめてみました。
鳩の羽の不思議
人間は身体が濡れないよう傘を使うように、鳩も片方の羽をあげて傘のようにしていたり、雨に濡れた羽を広げて、乾かしているようにしている鳩を見かけることもありますが、鳩の羽には、実は防水作用があることがわかっています。
鳩の羽の先端には、「粉線羽」という脂腺があり、この脂腺から出る脂が混じっている粉を、くちばしで身体中に生えている羽に塗り付けるために羽づくろいをします。
この粉線羽のおかげで、鳩の羽は大雨が降ったとしても、雨をはじく特別な作用があるのです。
それでも、やはり雨の日は、屋根があるところへ雨宿りしている鳩を見かけますよね。防水作用があっても、雨は嫌いなのかもしれませんね。
迷子になっている雛を見つけた場合は、人間の素手で触ると親鳩は子育てを放棄する可能性があり、粉線羽も取れてしまう可能性があるため自然の力を信じ、見守るだけにしておきましょう。
鳩の雛を育てる特別なミルクって?
鳩は、驚くほど早い成長を遂げます。
生まれてから約一か月から50日程度で外の世界に飛び立つのです。男の子と女の子の二つの卵を三日間かけて産み落とします。鳩は、母親、父親で交互に卵を温めます。
約18日間ほど温めた後に孵化します。孵化直後は、鳩特有の「ピジョンミルク」というソノウから吐き出して与えるミルクを、口から与え育てます。
鳩に年中繁殖期があるのは、餌がなくてもこのピジョンミルクを吐き出すことで、雛をしっかりと成長させてあげられるためだそうです。
首を膨らませて全身をゆすりながらピジョンミルクを吐き出します。このピジョンミルクは、プロテインのような高たんぱくのミルクでできているため、一週間も経たないうちに驚くほど成長します。
最初は、黄金色の毛がびっしり生えていますが、10日ほどでその黄金色の毛が抜け落ち始め、ハリネズミのような大人の羽が生え始めます。
15日ほどすると、見事にすべて生え変わります。雛は、羽をパタパタ動かし外の世界に飛び立つ練習をし始めます。
1か月ほどで、もう雛は飛び立てるまでに成長します。
まとめ
いかがでしたか?ピジョンミルクは面白いですよね。
栄養がたっぷり入ったお母さんのピジョンミルクを飲んだ雛は元気に成長すること間違いなしですね。
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